オンライン授業、ライブ配信方式にしてもさ。双方向の授業を求めてるならそれは無理です。
そんな考えがポッと浮かびました。というのも、不登校児童生徒に対する学習保証の一貫として、オンライン授業という話がSNSでの教育クラスタでちらほら見かけるからです。
1人1台端末があるのだから、「授業の様子を配信して、家でも学習できるようにして!」
というのもかなり難しくて、オンラインでの授業のやり方とオフラインでの授業のやり方はまた指示や説明が変わってきます。PC側の子はどうしてもおいてけぼりになってしまうのは 目に見えています。
不登校児童生徒に対するオンラインでのサービス、施策など
文科省から令和3年に出ていたものにあります。学校教員はこれに従ってオンライン化を色々すすめていますが、割と学校現場にまくっているという指示な印象。県教育委員会や市町教育委員会、学校長に権限があれば結構グイグイすすめられると思うのですが・・・。なかなか難しいのでは。
https://www.mext.go.jp/content/20210827-mxt_jogai02-000017631_000001.pdf
フリースクールをオンラインでやる企業もあります。
仮想空間を用いた形もあります。
ちなみに、三重県教育委員会もOvice(バーチャルオフィスを提供している会社)を活用して、不登校児童・生徒への支援を行っています。
(余談ですけど、このビジュアルを見て一昔前のMMORPGを思い出すのは私だけでしょうか。)
ライブ配信ではなく、授業動画としてストックしたらどうか?
せっかく、GIGAスクール構想によって、一人一台端末があるのですから、教師が授業動画を作成してオンラインでいつでもだれでもどの学年も見られるようにしたらいいのでは。
とちらっと頭をよぎりました。(おぼろげながらみたいですね笑)
そんな事言うと
また、教師仕事増やすんけ?
またわからん仕事増えそう・・。
こういう声が上がりそうなんですが・・・。そう思った理由は以下の通り
そう思った理由
ライブ配信はできないけど、授業のポイントを絞った動画を提供することができる。ということは、学習の遅れを心配する不登校児童の家庭にとって一つの支援になるのではないかと思っています。
不登校のお子さんが居る家庭では、現状このままでもいいけど、このまま続いたらというぼんやりとした未来への不安。長引けば長引くほどその不安は大きくなり、学校へのあたりが強くなるというのは誰にでも想像がし易いものでしょう。
不登校支援として動画をストックするのではなく、学校全体の学習支援として取り組むことも一つの形だと思います。学習がわかりにくい子にとって、もう一回授業のポイントが動画で見られるというのは、大きいと思います。また、小学生の保護者さんの方にも
「自分たちが教えてもらったやり方と違うから教えられない。」
「高学年になったら内容が難しすぎる。」
といった問題にも、一緒に動画を見るという選択肢ができます。
学年を遡って学習する。今現在取り入れられている学習のサービスには備え付けられているものを授業にするという考えです。また、教員間での授業力向上にもつながるとおもいます。どんどんストックが溜まっていくと、やったことがない学年、授業でも「やり方わからないんで教えて下さい。」と聞くだけじゃなく、動画で授業のポイントが分かるというのも大きいですね。もちろん、オンライン視聴が前提の動画なので、オフラインの授業に100%使えるわけではありませんが、これは副産物的なものとして捉えているので、ないよりもまし という程度です。
https://cms2.ishikawa-c.ed.jp
オンライン研修なるものが各自治体であると思うんですけど、編集もされていなければ、更新もされていなくてなかなか使いにくかったりします。(一番は時間がない。)
動画をストックしていき、投げ銭システムを取り入れたらどうか?
これもおぼろげながら思ったことなのですが・・・。教師が授業力を上げる=収入につながる。というのが良いポイントと思っています。より授業力と動画編集力が高い教員が適正に収入を増やせるのが一つのモチベーションになるのではと考えています。
公立学校だと、「公務員として収益を更に得ようとするとはどういうことだ!」と言われるかもしれませんが、公務員の方々の中にも「1円もお金にならないのに」自分で仕組みやシステムを使って業務の改善や効率化を図ってくれている人はいると思うんですけどねえ。好きでやっている人が多いと思いますし、趣味の延長線上とか、やりがいなどなどでなんとかなっている部分は大きいと思いますよ。(教育調整額とか教員採用の話になってくるのでこれは割愛)
ただ、これも空想の話ですので、どちらかというとデメリットというか、うまく機能しないのではと思うことの方が大きいです(笑)
そもそも、動画視聴する層は子ども。投げ銭できない笑
ビジネスにするには、お金を持っている相手にしないといけませんので、そもそも前提がダメでしたね笑。 どの学校でもきちんとストックできて、その動画を見て良いと思って投げ銭が正しく作成者に届くとめちゃくちゃいいなあと思っていました。 何なら撮影だけして、動画編集を業者さんに任せて…と考えていましたが、そもそも投げ銭が飛ばないでしょう。
見るだけ見て、ふーん。わかりました。で終わる。
そもそも、学校の先生が勉強を教えるのは、当たり前ですよね? なぜわざわざ追加料金を払わないと行けないのか という考えです。
そりゃそうですよね。よりわかりやすくしたところで、それは業務の一環。趣味の範疇になるものも・・・。
新しいことをすると、見られませんというサポートが必要になる。
おそらくこれはどの自治体でも同じと思いますが、新しいものをいれるとそれに対する研修とサポートが必要になります。
「動画が見たいけど、見られません!」
これに対するサポートが必要になります。さて、GIGAスクール構想で入れた一人一台端末が、4〜5年経とうとしています。物自体の対応も必要になってくるので、これは更に大変になりそうですねえ。
マニュアルを作るのが大変。
一人一台端末は、各自治体によって変わります。ChromeBook、iPadなどなど・・・。それぞれに動画視聴の方法が変わってきます。アップロードするこちら側も一人二人がやりゃあいいものではなく、どうしても学校単位でできる前提にしないと行けないので、マニュアル作る側が大変になります。
そもそも競合が多い。
オンライン動画学習サービスはそもそも、競合が多いです笑
むしろ、学校現場よりもより実践的で、より効率的でハイレベルなオンライン授業を展開しています。 そこに今更わざわざ参戦するという・・・ なんとも・・・ 無謀ですよね・・・。
もちは餅屋というように、他に任せた方が良いと思います。
最後に
不登校支援の話から始まって変なところまでいってしまいましたが、
学校の先生は、対面型の授業のプロであって、オンライン授業のプロではないってことを言いたかったです。
なので「学校の授業を、オンラインでも受けられるようにしてほしい。」
と言われても、
「いや、それはできませんし、何より学習効率が落ちますよ。」
ときちんと言えるようになっていくことと、子どもへのケアと保護者の方への支援が必要なのではと思っています。
もちろん、 適切に支援を受けさせられるご家庭ばかりではないのは重々承知の上です。
すべての子どもが楽しく健やかに過ごせることを祈るばかり。
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