みなさん、おはようございます。今日も一日頑張っていきましょう!
今日の記事は、ヨーヨーの人たちにSNSで投げかけると、主義主張で溢れかえりそうな話題です。
それだけ、多岐多様な遊び方が増えたとも言え、「初心者は、初めに選ぶヨーヨーを何にしたらいいのか分かりにくくなっている」という現状でもあります。
なので、今回は私たちが初心者の方から
ヨーヨー始めたいんですけど、何買ったらいいですか?
と聞かれた時の考え方の一つをして持っていた方がいいと思うことを紹介したいと思います。
せっかくチューターになれるんだから、ヒアリングしてヨーヨーを選んであげよう。
言いたいことはこれで全部です。はい!解散
・・・ 嘘です。もう少し書きます。
ヨーヨーの各メーカーには、初心者に向けた設計のものがあって、企業としてもPRしていきます。もちろん、ヨーヨー人の私たちもそれを受け取って、振ってみて
「う〜ん、これぐらいのスペックなら初心者にいいぞ。」と思うわけです。
ただ、その「初心者向けと判断するポイント」がチューター側とメーカー側で微妙にずれているのではないかとちょっと思ってしまいました。
というのも、それぞれのメーカーがどんな初心者を想定して作っているかが微妙に異なっているのではないかと思います。
discordのとあるサーバーで初心者に勧めるヨーヨーを考えたスレッドがありました。
それぞれみなさんが思い思いのいろんなヨーヨーが出しました。
おそらく、みなさんが今までに振ってみて「これは初心者にいいぞ!」と思ったものを言ってくれたと思います。触ったことのない機種もありましたが、メーカーHPなどを見てみると、なるほどなあと思うものばかりでした。(もちろん私がいった機種もありましたが、ここではあえて伏せます。)
この場合は想定がしっかりしていたので選びやすかったと思いますが、わたしたちはせっかくヨーヨーを振ってヨーヨーを知らない人より詳しい人なので、チューターとして私たちの出番であります。
その人がどんな人で何をしたい人なのかを聞いてヨーヨーを見繕うのです。
このパラオートスコピーってやつ買っておけば間違い無いからさあ・・・。
ぼくは、ルーピングがしたいんだけどにゃあ・・・。
こんな会話になってしまっては元も子もありません。(初心者に家電ぐらいするヨーヨー進める人はしばいても良いと思います。)
その中で、私が考えるポイントが3つ
購入しやすいか。
やりたいことができるか。
扱いやすい機種か。
それぞれ見ていきましょう。
ポイント1:購入しやすいか。
店舗が近くにない地域の場合がほとんどなので、その場合は購入しやすいものを選びましょう。
購入しやすいとは、利便性もですが相手の経済力を含めて購入しやすいと判断します。
ネットで買える人だと、楽天やAmazonなどを進めると買いやすいでしょう。近所の玩具屋さんで売っているならそこを勧めるのも良いです。
今の私は新作ヨーヨー15000円と聞いても、ふーん買うわってなりますが、他の人はそうではありません。
かくいう私も初めて買ったヨーヨーは、REWINDのワンスターセットでした。
クラウンを買うか、ループ機種を買うかどうか悩みに悩んだ末、3000円で始められるキットにしました。
始める趣味にいきなりガツンと金額出せる人って少ないのではというのが持論です。
特に子どもの層を増やしたいと考えているので、特にこの考えは強いです。(私がケチだからかも)
自転車で例を挙げます。
みなさんが通勤・通学に自転車を使うことになりました。あなたが買う自転車にどれ?
1万円のママチャリ
5万円のちょっとかっこいいシティバイク
10万円のロードバイクのエントリーモデル
20万円のロードバイク、競技モデル。
これは、通勤通学なので必ず必要となるものです。
しかし、ヨーヨーで考えたときはどうでしょうか。一般的な娯楽と比べてそこまで認知度の高くないものにどれだけの金額を使えるかというところです。
上記の自転車をヨーヨーに置き換えてみると
1000円未満の プラベアのヨーヨー
5000円程度の フルメタルヨーヨー
10000円程度の バイメタルヨーヨー
30000円以上の ハイエンドモデル、またはチタンなどの高級素材ヨーヨー
といったところでしょうか。
もちろん、ヨーヨーを振りまくっている私たちは、初めからいいヨーヨーを握った方がいいのは百も承知なので、30000円のチタンが買えるならチタン買いますし、100均のヨーヨーなんて買いませんし、買わせませんよね。
大人なら上の考えでいけると思います。しかし、スポンサーが親である子どもは違います。
子どもがヨーヨーやりたい!ってなった時にヨーヨーを知らない親が、与えるのは100均のヨーヨーか、おまけのヨーヨーです。
それはなぜか?
「買いやすいところに置いてあるから」です。
正直、私としてはもうちょっと良いヨーヨーの方が面白いんだけどなあと思いますが、まずはそこから・・・と思いながら勧めるしかありません。
なのでチューターが「どこでどのように買えるか」ということを持っていることが大前提となります。
ポイント2:やりたいことができるか。
ルーピングがしたいのにバインドを渡してはいけませんし、引き戻しの技がしたいのに、バインドを渡してはいけません。
ヨーヨーを買うということは、「ヨーヨーで遊びたい」というわけです。
つまり、こんな技ができるようになりたいな。 どんな技があるんだろう。 というわくわく感を持って買うわけです。
それなのに、このヨーヨーじゃその技はできないよと言われたら
なんでにゃ・・・ もうヨーヨーやらないにゃ・・・
ってなってしまいますよね。
Xで絡んでいた方に初心者向けにヨーヨー勧めるならどれがいい?とききました。
その人は、やすいメタルヨーヨーが好きという方だったので、初めてのヨーヨーを薦めるのに何かいい視点が得られるのではないかと思って聞いてみました。
パッと聞いて回る、戻る、DNAができるというこの3つが出てきました。
かっぱ先生もこの視点はすごく大事だと思います。
投げても傾きやすい。 投げても戻ってこない。 トレンドとなっている技ができない。
じゃあなんのために買ったんだってなります。
先日いわくら練習会にお邪魔した時に。DNAの流行り方がものすごかったです。
この視点で見ると、「DNAがしやすい」というのはかなり大きなポイントになります。
なので、2024年現在は、DNAができるヨーヨーが結構取り上げられていて、フィンガースポットがある機種が多く見られたと思います。それに伴い、動画投稿SNS上ではDNAをよくみかけます。これをヨーヨーの沼人たちがみるとこんな反応が来るのではないでしょうか。
いやいや、初心者はまず引き戻しで訓練すべき。インペリアルで十分。
DNAなんて邪道! よく回るごりっごりのメタルヨー一択!
もう正直、近年のヨーヨーなんでもよく回るから、なんでもいいっしょ。
デザイン、使っている人(シグネ主含む)で選び〜!
でもファッションと同じで、ヨーヨーのデザインを見て「美しい」と感じられる人って、日頃からおしゃれが好きとか、ヨーヨーを知っている人なんですよね。
どのデザインがヨーヨーにとって美しいのかわからないのです。
いやあ・・・ここのえぐれ具合とかいいですねえ・・・
そんなん、初めてヨーヨー触る人にはわからんし関係ありません。笑
そして、もう一つ。
ほんまにヨーヨー知らん人は
DNAが流行っているということを知らない。
あまりDNAにこだわりすぎるのも良くないのでは、と最近思い始めています。
ポイント3:扱いやすい機種か。
ヨーヨー初めたての子どもなどには、プラベア、スターバースト機種はメンテも含めてヨーヨーの基本を教えてくれるのでちょうど良いと思っています。大人は金属ベアリング、パッド機種でもなんら問題ないと思っています。
操作性も含みますが、セッティングやメンテナンスが簡単かどうかという考えが主になります。
買ったのはいいけど、これめっちゃヨーヨーに引っ張られて操作しにくいとか
すぐ傾くとか、セッティングができない、メンテナンスが面倒というものは避けた方が良いということです。
私が視野に入れているさらに初心者の人たちには、ベアリング、レスポンスシステム、ボディの形状、ボディの素材まで気を配った方がいいのでは? という考えをとある古風な名前のヨーヨー屋さんに教えてもらいました。
金属ベアリング、パッドレスポンス、バイメタル といったガチガチの競技シーン寄りなものは本当の初心者に渡して、扱い切れるかという話です。
私はそこまで技量があるわけでは無いので、そのヨーヨーの力を全て出し切っているかと言えば、そうではありません。しかしある程度の技ができて、困った時にメンテナンスができて、一通り「使う」ということができます。
ループ初心者で好きな戻り具合がわからないのに、ループアップを渡して
これ、ギャップ幅が好きなだけ調整できるんやで!これ買っておけば間違い無い!
なんていうと、セッティングできない人はヨーヨーやりません。(ループアップ自体は本当にいいヨーヨーです。私もお世話になっています。)
インペリアルを渡して
ロウメンテというのが昔あってね・・・。
お前誰やねん・・・。
そんな修羅の道にいきなり誘い込もうとするやつはチューター失格です。ほんまに。
普段からネット上では穏やかなかっぱ先生が言うのですから間違いありません。
先ほどのやりたいことができるということで注目しているのが、チートコートです。「DNAがしやすい」という点に絞ったヨーヨーとしてOFFSETヨーヨーから生まれました。さらに前項の購入しやすいかという点にも着目され、廉価版のプラスティックチートコードが制作・発売されました。
やりたいことが明確で、尚且つ初心者にも扱え、プラスティックにすることで価格を抑える。金属のヨーヨーだと子どもに渡す時に気にしてしまうが、プラスティックなら・・・と考えやすくしたと思います。
今回のブログの考え方と結構似ているのでは無いかと思っていて、自分の考えに自信が持てる結果になった動画とも言えます。
番外編:消耗品は、ヨーヨー始めた記念にプレゼントしよう。
ヨーヨーだけ買っても続けることできないよね! という話です。
ストリング、ベアリング洗浄、パッドなどなど。
これらまでいきなり初心者の方に揃えさせるのは大変だと思います。
せっかくチューターや先輩たちがいるのであれば、始めた記念にプレゼントしてあげるというのはどうでしょうか。
おそらくこの記事の読者の方々はストリングを100本単位で買う人ばかりですので、10本ほどプレゼントする感じです。
ストリングはなんぼあってもありがたいですからね。 コンスタントに初心者がくる練習会を運営するようになったら、有志でストリング寄付など募ると良いかもしれませんね。人のつながりができてまた一つ楽しみが増えることでしょう。
メンテナンスについては、動画もたくさん出ていますが、やはり教えてもらえる場にいるのであれば直接教えられると良いです。
私自身は、ZoomやDiscordなどのオンライン通話システムで全部教えてもらいました。(もちろん動画などを見た上です)
中でも、Discordで
「あ、パッド交換したことないんですか? それなら一緒にやってみましょう。」
といってくださった方がいたので、私の中のヨーヨーの先生は、彼が原点ですねえ。今もお元気にしてらっしゃるのでしょうか。
最後に
1つの原則に加え、3つの観点を挙げました。
チューターとしてヒアリングをしっかりしよう。
・購入しやすいか。
・やりたいことができるか。
・扱いやすい機種か。
上記のことを踏まえると、私の中では、「スピンガジェット」が最近強くなりました。
とくにヨーヨーは購入しにくいハードルが高すぎるので、Amazonで買えるのは優秀です。また、地域の玩具屋さんにも置いている率が高いです。
もちろんただ、置いてあるだけだと買われて終わりなんです。
そのヨーヨーが実際にどのように遊ばれているのか、正しく楽しめているのか、ヨーヨーの魅力に気づける仲間がいるのか。
あの店舗に置いてあったヨーヨーたちはどうなっているのか と思うと、チューター的存在は必要ではないかと思っています。
皆さんも初心者向けヨーヨーを考えていろんな人にヨーヨーを広めていきませんか?
そして、一緒にティーチングの話やら、練習会運営の話やら、ヨーヨー普及の話をしましょ〜!
コメント